その昔、
高原のホテルで
甘エビを食べたり
冬にスイカが出てきたり
取り敢えずカニの食い放題出せば良いでしょう‼︎
みたいな旅館業が横行してました。
甘エビも、冬のスイカも
カニも好きだけど
なんかねぇ、そうじゃないんですよ。
それは自分が旅好きになればなるほど
わかるんです。
宿やってる人は
旅好きでないと。
うちは、刺身も川魚だし、
カロリー低そうな山菜や
形の悪い自家製野菜出して
田舎の人間が
そんなもん毎日食べてるからご馳走ぢゃない‼︎
なんていう食材出して
喜んでもらってます。
それで良いんだと思います。
縁あって泊まっていただいた皆様には
スーパーで縁もゆかりもない
ご馳走出すより
この地域の「それ」でもてなすのが
良いんだと思います。
お米も、この地域の誰々さんの美味しいお米より
宿のオヤヂが
朝ごはん食べてるお客さんの傍で
田植えしてて
あのお米が皆さんの食べてるお米ですよ〜♪
なんていうストーリーが良いんだと思うんです。
お米なんて自分のうちで作るより
大規模農家から買ってきた方が安いんです。
トラクター、田植え機、コンバイン、肥料…
宿の人手も取られず
宿業に専念出来るんです。
でも「我が家のお米を食べてください」っていう
商売がしたいんですね。
野沢菜の産地なのに冬しか出さない。
山菜や夏野菜も季節の採れる時しか出さない。
冷蔵庫やハウス栽培が当たり前の時代だからこそ
季節のものをその季節に提供する事に
価値があるんだと思います。
そしてそれが
身の丈商売であり、
最高のおもてなしであり、
そしてそれを誇りとしてやって良いんだと思うんです。
そんな宿とかサービスを
感じてもらえるお客さんのと共に
商売できれば最高だと思うんです。
うちの宿はこんな宿なんです。
「四季彩の宿かのえ」
わが実家です。
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