2016年05月22日
身の丈商売。
その昔、
高原のホテルで
甘エビを食べたり
冬にスイカが出てきたり
取り敢えずカニの食い放題出せば良いでしょう‼︎
みたいな旅館業が横行してました。
甘エビも、冬のスイカも
カニも好きだけど
なんかねぇ、そうじゃないんですよ。
それは自分が旅好きになればなるほど
わかるんです。
宿やってる人は
旅好きでないと。
うちは、刺身も川魚だし、
カロリー低そうな山菜や
形の悪い自家製野菜出して
田舎の人間が
そんなもん毎日食べてるからご馳走ぢゃない‼︎
なんていう食材出して
喜んでもらってます。
それで良いんだと思います。
縁あって泊まっていただいた皆様には
スーパーで縁もゆかりもない
ご馳走出すより
この地域の「それ」でもてなすのが
良いんだと思います。
お米も、この地域の誰々さんの美味しいお米より
宿のオヤヂが
朝ごはん食べてるお客さんの傍で
田植えしてて
あのお米が皆さんの食べてるお米ですよ〜♪
なんていうストーリーが良いんだと思うんです。
お米なんて自分のうちで作るより
大規模農家から買ってきた方が安いんです。
トラクター、田植え機、コンバイン、肥料…
宿の人手も取られず
宿業に専念出来るんです。
でも「我が家のお米を食べてください」っていう
商売がしたいんですね。
野沢菜の産地なのに冬しか出さない。
山菜や夏野菜も季節の採れる時しか出さない。
冷蔵庫やハウス栽培が当たり前の時代だからこそ
季節のものをその季節に提供する事に
価値があるんだと思います。
そしてそれが
身の丈商売であり、
最高のおもてなしであり、
そしてそれを誇りとしてやって良いんだと思うんです。
そんな宿とかサービスを
感じてもらえるお客さんのと共に
商売できれば最高だと思うんです。
うちの宿はこんな宿なんです。
「四季彩の宿かのえ」
わが実家です。
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Posted by かのゑ@ギャロメ at 19:54
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