2009年05月22日
かのゑのベストセラー!

多くの方から「噂の面白いブログってどこにあるの?」 とか 「ナガブロ見たけど書いてなかったけど?」なんて言われますのでコピーしました。一度、お読みになられた方も、まだ読まれてない方も暇つぶしぐらいにはお役に立てるかもしれません。
ではどうぞ!(以下、コピー)
第1章 衝撃的な体験・・・前編(かなりの長文)
僕の話は基本的に大げさです。デフォルメがきつすぎます。ですがこれは真実です。
僕は車での長距離移動中に眠くなると入浴施設にブラッと寄ります。最近はそんな施設が増え、お風呂のバリエーションも豊富です。その中でジェットバスとでも言いましょうか、腰や足裏にボオーと当たって気持ちいお風呂、経験した方って多いと思います。
僕は腰痛持ちであり特に長距離移動でのドライビングポジションの疲労には特にジェットマッサージ付き浴槽があると嬉しいものです。その日も早速入浴しました。
ここまでは何気ないいつも流れでした。しかしこのあと衝撃的な体験が出来るなど夢にも思っていませんでした!!!
浴槽は深く、立って入るスタイルでした。浴槽内の階段を足元を探りながら入り、胸まで沈みました。そしてそこから3m先にあるブクブクのポジションまで行こうとお湯の中を漕いで歩き始めました。
2名分の利用が可能で背中と腰の2箇所に水流が当たる感じの設備でした。
「えっ!?」
歩き始めて最初に感じたのは「ちょっと水流が強いな~」と思った程度でしたが、進むにつれてその威力が倍増していく激しさ!
「おいおい前に進めないよ!?」
水流がモロに当たるところを避けながら噴出しノズル上部にある取っ手を掴みました。そして体を反転させ、いざジェットを背中、腰に当てた瞬間!
「ぎゃー!!!」
予想通り、いや予想以上の水流で患部に水流が当たるどころか体が押し流されてしまい、取っ手を掴んでる手を残し、まるで「鯉のぼり」状態!水流の上を飛んでしまいます。仰向け状態なので「男の勲章」が水面を出たり入ったりしてとても恥ずかしい!でもてを離したら向かいの壁に押し流されてしまう!
数秒の格闘の末、水流をかわして何とかスタートポジションに戻れました。 「ホッ…」
「こんな手ごわいジェットは経験が無い!さてどうやって克服するか…!?」
「そうか!水流にたいして体を反転させ背中から入ったらバランスが崩れたんだな!よし!ではまず正面から水流に突入し、ジェットを胸で受け止めて、足場を固めてから反転(背中をむける)すればいいんだな!」
そして実行した途端、
「ギャッ!ギャッ!ギャ~!!!」
その激しい水流は僕の「男の勲章」にモロヒット! 野球ボールが当たった並みの痛み! 痛みと戦いながら自分がとった軽率な行動を反省!
一番問題なのはこの時点で、リラクゼーションにお風呂に来たのに、このジェットバスを何とか克服しなければならないという「戦い」を繰り広げていたことには当時はまだ気づいていなかったという事。
そして僕はその瞬間から「いち入浴者」を改め、「兵士」として戦い抜くことを心に誓いました。
僕は一人の兵士として何とかこの戦いを勝利に納めたい(単純に背中と腰にジェットを当てたい)との思いで作戦を練っていました。
そんな時、一般市民(普通のおっちゃん)が「戦場」に何も知らずに入ってきました。ものの見事に敵の攻撃(単なるジェット水流なんですけどね)を喰らい、やられていく一般市民…なんて哀れなんだ。
おっちゃんも一般市民の時の僕のようにようやく手すりに到着しました。しかしここにも大きな問題が!
二人用なのに中央の取っ手が一本しかない! 新幹線や飛行機の2人掛けのシートで真ん中にある肘掛がどちらのもの!?状態と同じで一般市民がその一本を使用しているため僕はこの敵に対して手すりを一本しか使えない(兵士は譲るのが当然でしょ)
一般市民はとなりで当然のように鯉のぼり状態… おっちゃんの「男の勲章」もむなしく水面上を行ったりきたり。なんて屈辱的な光景だ。まさか僕もあんなふうになっていただなんて!恥ずかしい!
過去に僕もそうされたように一般市民にも「辱めの刑」に処すこの残忍な敵に徹底して戦っていく気持ちが沸いてきました。
後編に続く…
第二章 衝撃的な体験・・・中編(あれ!?後編じゃなかったっけ?)
※まず、前編をご覧頂いていない方は僕が何を伝えたい事が分かりませんので前編をお読み下さい。
※前編の反響が凄くて、ことの真相を全てお伝えするには2編では足りなくなりました。ですので今回は中編とさせていただき、3部制に変更したことをお詫びいたします。
では中編をどうぞ!
僕はまた一から作戦を練りましたが、状況は悪くなる一方でした。
①敵の強さを知ってしまった恐怖感
②失敗したときの「恥ずかしめの刑」の屈辱感
③一般市民と共用する真ん中の手すりを占拠されていることによる戦力不足
しかし手や足で状況を探っているうちに敵の弱点を発見しました!ノズル噴出し口にズバッと手を差し込むと一瞬ですがパワーが落ちることに気づきました!
そうです!敵は空気。空気が溜まっているお湯を押しているのでお湯に触れる前のほんの一瞬、ほんの数センチの隙間を付けばなんとかなるかも!?
そしてポジション。うしろから圧力が強いので上半身をうしろに寝かせて対応していましたがこれだと足に力がはいらず浮き上がってしまいます。一本の足を前にもう片方をうしろへ。腰を下げて下半身に力が入るようセッティングしました。
最後に手すり問題。どう考えても両手で握らないと絶対どうにもならない!どうしたものか!?
その瞬間!!!
嗚呼~ 一般市民、本日2回目の「辱めの刑」を執行されてしまいました!
嗚呼、なんて卑猥な姿なんだ。彼にも妻や子供がいるであろう… もしこの一般市民の今の姿を見たら熟年離婚してしまうかも!? 娘にいたっては「絶対お父さんと口きかない!」なんて言ってしまうかも…
どうしようどうしよう!?
お父さん!もう頑張らなくていいよ!あなたは頑張った!あなたも既に兵士だ!でもあなたには家庭がある。帰るべき家と待っている家族が居るんだ!(注:これはすべて僕の想像であり実際そうなのかはわかりません)
彼の戦いは終わりました。リラクゼーション目的で入ったジェットバスでこんなにストレスを感じるとは思ってもなかった事でしょう。(現に僕もそうですが、その時は感じませんでした)
そう!ここは戦場!彼は戦いには負けましたが家庭を守りました。そしてなにより彼は僕に数々の失敗例とそれに対する攻略法、失敗時の恥ずかしい姿まで見せてくれました。
彼は「勝者」です。ありがとう!そしてさようなら!ここは僕に任せてくれ!
彼の背中は大きく家庭の愛に満ち溢れていました。白い肌に攻撃を受けた部分が赤くなっていました。それは名誉の負傷!戦った証です。待つ家族に自慢してください。「この傷は家族を守った証だよ」と…
そして伝えてください。まだ戦っている戦友が居ることを!
また戦場に一人ぼっちになりました。戦友を亡くし寂しいですが一番の懸念材料であった共用手すりを今度は僕が独占できる状態になったのです!
さあここからは本当の戦い。入念な戦略でこれから前線突破です。
(何度も言いますが単なる銭湯のジェット風呂内のお話です。)
今度こそ後編に続く…
第三章 衝撃的な体験・・・後編(ついに完結!)
戦友を亡くし、もう守るものがなくなった僕は目の前に居る敵(ジェット風呂)を最後の局面を迎えようとしていました。
準備はOK!作戦もOK! いざ決戦です。
切り込みはやはり背中を敵に向けて壁に背中をこすりつけながらサイドに移動…
「スッーっと!」と予想どおり水流が弱まる。 キタ!!
「よっしゃー!!!」
見事に敵を背後につけ、もののコンマ数秒で足場をばちっと整えました!僕の足の指は31年の歴史の中で一番開き、僕の肉球はたこのように風呂の底に張り付きました。
「さあ来い!!」
あっけにとられた敵はその分激しく、そして容赦なく僕を叩きつけました。
2箇所ある噴出し口は背中中央と腰にhitします。腰のほうが水流が強く やっやられそうです。
「辱めの刑に処される~…」
耐えます!耐えます!腕は取っ手をつかんでいるため、手を残して体が押されます。まるでウォーズマンにパロスペシャルをかけられているかのようです!
「もうだめか…」(まだ2~3秒)
挫折しようかと思った瞬間、光りました!
敵に砕けかけ、腰を曲げた瞬間、水流が体をかわし、逃げはじめたのです!!!
説明しよう。その前に読者各位の想像力を働かせてください。
苦しいあまり腰を曲げた途端、僕の体は「くの字」姿勢になり水流に向かい流線型になりました。そう!魚の頭が、新幹線の先頭車両が抵抗を少なくするために先っぽがとんがった形と一緒で、僕はオケツを頂点として流線型になったのです。これは進化です!
「やった!僕は勝った!!みんな見てくれ!これが人類の最先端の進化系の姿だ!」
この達成感は何事にも代えられません! 北島より「超きもちい」北島よ!流線型なら俺に聞いてくれ!
浮かれました!調子に乗りました。
が、しかし!
浮かれた先にはやはり落とし穴がありました。
あまりの浮かれようの僕は調子に乗り、さらに流線型の角度をきつくしてみました。そう0系新幹線が700系新幹線に進化したように、更にオケツを突き出せば抵抗なくなるだろう!なんて思ったのがそもそもの間違いでした…
「僕は700系だ!」と思った瞬間
「ギャッギャッギャッギャー!!!!」
そう、突き出した先にはご存知のように肛門があったのです。そこに腰に当たる下側のジェットが最後の攻撃をして着たのです!
おそらく地球上最強最悪のウォシュレットではないでしょうか?うまれてはじめて下の口から水を飲みました…
未開拓の花園を攻撃された僕は力が抜け、今までの戦いが無かったかのように笑顔になり、ゆっくりそして静かに手すりからそっと優しく手を離し、敵の攻撃の藻屑と消えました…
ジェット水流でかき混ざった浴槽の中を彷徨いました。
「僕は新天地を知ってしまったのだろうか?」
「僕は敵に新たなる世界を教えてもらったのだろうか?」
そして戦いは終わりました。僕は敗北しました。
しかしそこで僕は新しい出会い、人類の困難に対する進化能力、そしてタブーの世界の入門など様々な事を教えてもらいました。
ただ何気なく寄った銭湯で僕は一回りも二周りも大きくなったと思います。
「700円」という利用料。ジェットバス威力強くて入れねーよ!って文句言う方もいらっしゃるでしょう。実際、僕も最初は思いました。
しかし、おそらく世界最高圧力のあのジェット風呂は今となっては僕の師匠です。
皆さんも何気ない出会い・体験を有意義に考えて見ましょう。一度しかない人生です。
僕の5分間の体験を3部作までにしてそれを最後まで読んでくださった皆。ありがとうございます。
皆さんにも良い体験・出来事が起こることを願っております。
終。
POWERDRIVE R117
Posted by かのゑ@ギャロメ at 09:17
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